カンボジアのタ・プローム遺跡に似た廃墟感が漂う観音崎公園
遺跡が木に飲み込まれている最中の公園が横須賀にある
宮崎駿監督のジブリ映画「ラピュタ」のアイディアにもなったと噂されるカンボジアの遺跡「タ・プローム」
それを小さく再現したような、ある種幻想的な公園が横須賀市にあります。
そのスポットは海岸や灯台でも有名な観音埼の公園内です。
木々に飲み込まれていく遺跡のある公園 観音崎公園
観音崎の海から木々を背負うようにして低い森が始まります。
この広大な敷地内には遊歩道添いに歴史遺構、ビュースポット、美術館、灯台、古いトンネルなどが点在し、変化に富んだ景色を楽しめます。
県立の観音崎公園です。
一見ごく一般的な公園なのですが、そこは横須賀、実は戦時中にこの界隈は軍の重要拠点で一般人の立ち入りを禁止されていた場所もあるのです。
そういった軍の施設や砲台跡といった歴史的な建造物が今や朽ち果て始め、森に飲み込まれている最中なのです。
遺跡へのルート
近くには海もありますが・・
今回は山側へエントリーします。鬱蒼としたジャングルのような植生が木漏れ日に照らされています。訪れたのは夏ですが、草木が多くどこかひんやりとした空気が漂ってきました。
古いトンネルがあります。レンガで側面を固めた時代感のある雰囲気。
一人だとちょっと怖いかも。。
おっ、岩盤を切り開いた古い道の先に何やら見えて来ました。
おぉ〜〜、これまた時代のありそうな石積みの階段と壁です。広場のようになった一段上には木々が見えます。
高くなった場所の地面を突き破って生えて来た樹木と、取り囲む緑。このコントラストがいいですね〜↓
そして、ありました、ありました。
噂のミニ・タ・プローム。
思わず「ミニタップローム!」と叫んでしまいます。
岩盤や石積みを乗り越え寝食する木の根っこが出現しました。
小さな隙間から、ゆっくりと時間をかけて成長してきた木と一時代を終えて忘れられようとしている歴史以降の荒廃が織りなす芸術的な姿。
しばし見とれます。。。
ラピュタのモデル説もあるカンボジアの遺跡は12世紀に建立され、その後忘れさられたようです。この観音崎の遺跡はそこまでの歴史はありませんから、この飲み込まれている姿はまだ初期段階ということですね。
しかし、幻想的です。
苔むしてひび割れた遺跡に太陽が影を落とす。
コレは何でしょう?
碑の一部?それともなにかの紋章?どことなくヨーロッパな雰囲気もあります。
このような歴史遺構がポツポツと見られる公園というのも中々貴重ではないでしょうか。
写真にはありませんが、この先には見晴し台もあり、変化に富んだ風景を楽しむことができます。
しかし、注意点もありますよ。
自然が豊な証拠でしょう。
見えますでしょうか?
薮の中にマムシです。
くれぐれも立ち入り禁止地区や木々の茂る中に入らないで下さいね。壁際ではなく遊歩道の真ん中を歩くのが一番安全かも知れません。お子様連れは特に注意です。
今回訪れたのは独特な雰囲気の残る「海の見晴し台」近辺。
地図だとこの辺りです↓
途中にある看板には注意書きもあります。ルールを守って楽しみましょう。
敷地は広大なので、一回で全てを制覇は難しいと思いますから、目的を決めて訪れると良いかもしれません。
日本最初の灯台であった観音埼灯台(現在は三台目)の見学や、美術館を上手にからめて楽しみましょう。
公園の詳しい情報は県立観音崎公園のサイトへどうぞ。
そして、一風変わった形で観音埼を楽しみたい方は、コチラのサスペンス小説を読んでからいくと一段と怖さ満点かもしれません。
観音埼も主要スポットとして登場する横須賀が舞台の小説
山田深夜著 「横須賀ブロークンアロー」(画像からAmazonで検索できます)
作品が気になった方はコチラの過去記事「ミステリアスな横須賀ガイド?」もどうぞ。
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