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マニアックでセンス良し!横須賀の隠れた知的スポット 人文博物館とは?

㊙スポットと名所

マニアも唸る知的穴場 横須賀自然・人文博物館に行ってきました!

というのも現在この人文博物館では日本遺産の構成文化財の関連資料を展示中なのです。

それは何かというと・・

世界遺産のローカル版ともいえる日本遺産(Japan Heritage)に、平成26年度、横須賀の各所が構成文化財として認められたのです。

それを受けて、日本の近代造船や製鉄の先駆けとなった歴史遺産の一部がこの博物館に公開されているのです。その中身は、製鉄所や造船所の建築に使われていた当時の刻印入りレンガや、アンカー、バルブ、支柱、設計図、建築図面等が多岐に渡って展示されています。

明治十二年の横須賀観光マップもあり!!

 

造船所の建築図面はとっても素敵で、建築を学んでいる方はもちろん、デザイナーやアートを勉強しているひとにも刺激になる逸品ということなので、早速行ってきました。

 

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横須賀自然・人文博物館

正面入口はこんな感じ。割りと素朴です。

平日で、空いていたのでとってもユックリ閲覧できそう。

 

正面入口を入って直ぐに、ナウマン象の化石が堂々と展示されていますが、今回はそちらが目的ではないので、日本遺産コーナーへ足を進めます。

コーナーの入口には特別展示中の「ヨコスカ製銕所」という刻印入りのレンガが置かれています。こちらは子供さんでも触れるように並べられており、近代日本工業の礎を築いた歴史的なレンガの肌触りを感じることができました。

 

 

 

 

そして、その先にある展示ケースにはお目当ての設計図や建築図面がありました。

保存状態も良く、素敵な設計図等が展示されていました。ヤケや錆の付着した菱形の汚れがカッコ良い設計図もありました。

 

なんと、ドライドックに実際に使われていたアンカーボルトも展示されていました。ギザギザした金属?の部品で、これが工場地下で歴史の一旦を支えていたのかと思うと痺れる一品。ぜひ本物を見に行ってください。

 

 

その並びには、日本で一番最初に建造・完成された洋式灯台として有名な観音埼灯台の初号機の図面もありました。初めての点灯は1869年の旧暦元旦だそうです。

観音埼灯台初号機設計図

 

建設はフランス人のフランソワ・レオンス・ヴェルニーに任命された製銕所建設課長のルイ・フェリックス・フロランが担当。

現在の日本のフランス贔屓もこの辺りの先端技術に対する尊敬を発祥にしているのではないかと思えなくもありません。

ちなみに、毎年11月1日は「灯台記念日」だそうです。1868年のその日付が観音埼灯台の起工日だったことに由来し、海上保安庁で制定。

また、一般的に観音崎という地名は崎の字が使われることが多いですが、観音埼灯台に関しては埼という方の漢字が使われます。

この経緯に関しては当時の陸軍と海軍の帰属関係が絡んでいるそうです。ドキドキしながら読めるミステリー小説【横須賀ブロークンアロー】にもその経緯が説明されているので興味のある方は是非お読み下さい。

 

 

近代の関係資料としては1914年の印が見える当時のパスポート(A4ノートを両面使ったようなサイズの紙に記され、威厳がある)や終戦後に横須賀にあった洋食屋さんのメニューなどが並んでいます。

 

 

 

コーナーには時代を遡った展示品も充実していて、かの開国使節団のペリー提督が座った椅子まであります!本物らしい。触ると崩れ落ちそうなほどの雰囲気でした・・

 

 

このように、近代の日本の発展に貢献してきた土地としての紹介が順を追って説明されており、非常に考えられた展示になっています。

お子さんを連れて見学に行っても十分楽しめますし、薄明かりのなか丁寧にセンス良く配置された展示品を眺められるので、大人なデートにも良いですね。もっと古い時代考察もあるので土器好きにも◎

 

2017年の7月8日には「祝 日本遺産」と称した学芸員による横須賀歴史物語の講演が開催されます。先着100名。その他にも親子で参加できるイベントや、大人向け講演などもあります。興味のある方は公式サイトをのぞいてみてはいかがでしょうか⇩

 

イベント情報など詳しくは横須賀自然・人文博物館のサイトをご覧下さい。

 

真横には気持の良い小振りな公園もありますし、高台には東京湾が一望できる中央公園も併設されているので天気の良い日がお勧めです。

ピクニックにも良さそう。

 

 

博物館への行き方

京浜急行電鉄の横須賀中央駅から歩いて行けます。西口を出て平坂という坂道を登って行きます。多少坂道が続きますが、天気が良ければ苦にならない距離です。10分くらい?

昔ながらの商店街を覗きながら歩いても楽しいですよ。

 

駐車場もあるので、お車の方もOK。ただし、隣接する文化会館との共同駐車場なので、コンサート等、イベント時は満車になることも多々あり。

 

 

駐車場料金表

 

 

月曜休館で9時から17時まで。入館は無料でーす。

 

では、横須賀の隠れた名所 自然・人文博物館へ知的な旅に行ってらっしゃーい!

 

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