イボトリ地蔵が横須賀にあった。安浦〜三春町〜浦賀の道
三春町と大津の裏手、一方通行の隠れた路地にイボ取り地蔵がありました。
本日の散策は安浦からスタート、駅を降り右手、堀之内三春町へと向かいます。
まず現れたのは、シンボルツリーといっても良さそうな時代感溢れる木。
一般のお宅の玄関を破るようにして育ったらしく、湾曲しながら伸びています。手入れもされているのでしょう、姿にも味があります。
大分昔からの木のようで、威厳を感じますね。ここまで切らずに守って来た方々に脱帽。末永く見守りたい木です。
今日の目的は疣取り地蔵(いぼとりじぞう)なので先を急ぎます。
といっても、三春町、大津町界隈の裏道は古い趣のある建物も多く、ついつい足を留めてしまいます。
最近はこういうトタンも減りましたし、H字タイプの換気用煙突も姿を消しつつありますね。色落ちや錆び具合に味が有り、中々良いです。
<イボトリ地蔵とは>
さて、歩いて遂に辿り着きましたるは、イボトリ地蔵。
本当の名前は砂坂地蔵尊というそうです。
表記によれば・・
社前の小さな坂を砂坂というのでこの名前がある。またイボトリに霊験があるのでイボトリ地蔵とも称する。
大津地域文化振興懇話会看板より
また、続きにはこうある・・
右はしらすがわ地蔵尊で、昔近くの白須川から発掘された。
ふむふむ、どうやら二体のお地蔵様がいらっしゃるようですね。
早速社内に入ってみます。
ち、、小さいです。建家が小さいです。気を付けてみないと車では一瞬で通り過ぎてしまいます。しかも住宅街の一角と混在しています。
家の敷地内といってもよいような立地です。*道路は狭く、カーブで見通しが悪いのでくれぐれも気を付けて下さい。
内部には確かに二体のお地蔵様がいらっしゃいました。ベンチもあります。
え〜と、確か左がイボトリ地蔵ですね。
住宅に隠された秘密の場所感がありますが、地域の方々に大事にされてきた様子が窺い知れます。
さて、もう一度看板を読み返してみると、もうひとつ気になる事項が書いてあります。
昔、近くの白須川の河原を・・
近くに川があったと。
<白須川?>
それでよくよく地形を見てみると、ちょいと先の一番低くなった場所に何やら不思議な石の構造物が・・
これは・・もしや
橋?
どうやらとても小振りな石橋があったような形跡です。
向こうに続く道の下には、その昔、川が流れていたのではないでしょうか。
確かに、道が川のようにくねっています。
ここが白須川だったのでしょうか。
ともかく、随分可愛らしい石橋の残り香があるもんです。
とっても気に入りましたが、それにしてもゴミ置き場になっているのがチョット残念。。。
緑のネットも趣はないですね。
ということで、白黒写真にしてちょっとだけ当時の雰囲気に思いを馳せてみました。
ゴミ捨て場もだいじですからね・・代替地がなければ仕方ないのかも知れませんが。
さて、今日はもう少し歩いて浦賀まで進みます。
こんなストッパーも昭和っぽくていいですね。
短いですが下は階段、結構急ですよ。
正面図
階段を越えてさらに先へ。
鉄格子と団地。
さあ浦賀駅までもう一踏ん張り。
ピンクの花とピンクのお家。急な坂を下って行きます。
夕暮れて街も静かになってきました。
今日の行程はこれにておしまい。やはり横須賀には坂と階段が良く似合います。
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