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平坂書房がほぼ全店閉店?歴史に幕か。文教堂へ移管進む。

半島TIMES (ニュース・速報)

横須賀の老舗書店 平坂書房閉店か?

 

平坂書房の閉店や移管が相次いでいます。一時代に幕が降りるのでしょうか。

2017年5月の終盤にFacebookやTwitter等のSNS上で「平坂書房引退します」という内容の投稿がシェアされました。

 

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平坂書房とは

昭和25年創業といいますから、既に65年以上の歴史がある本屋さんです。店名にも採用されている創業当時の平坂(住所上は若松町)には再開発にともない既に店舗はありませんでしたが、横須賀駅前のモアーズシティーへの入店や横須賀市内要所への出店など、横須賀市全域で名前の知られた本屋さんでした。

今回のニュースは5月の終盤にSNSの情報で流れました。そこには「引退」の文字とともに「永らくお世話になりました」という趣向の挨拶がありました。コレは平坂書房のFacebookに掲載された情報がシェアされて拡散したようですが、現在この記事元は削除されたようで見当たりません。

ただ、Twitter上では閉店残念などのtweetが多数あがっています。

公式サイトからは現在は削除されたようなので、正確な情報はおって平坂書房公式サイトよりアナウンスがあるとは思いますが、ざっと整理してみます。

 

平坂書房の現況

公式サイトには既に閉店した武山店やLIVIN店、モアーズ店も文教堂へ移管という記述が四月ごろからあります。

実質上はほぼ全店が閉店および移管閉店となり、唯一馬堀店が継続ということのようです。

モアーズ店等は文教堂書店が後を継ぎ経営するそうです。(6/1から既にスタート)

馬堀店は現在も平坂書房公式サイト上に名前がありますし、実店舗の看板もそのままなので営業しています。(公式サイトの店頭受け取り欄には馬堀店のみ表示される)

 

65年以上続いた老舗もインターネットの波及や電子書籍の出現、人々の生活様式の変化に飲み込まれてしまったということなのかも知れません。東京の有名書店や神田の老舗古本屋さんも閉店が増えるなど書店業界には厳しい時代となっています。

 

 

一方で、ラインナップの独自性を打ち出した古書店や小さなブックショップが新たに出店するという現症も全国的にあり、本好きの最後のオアシスとして期待されています。

横須賀の古本屋さんでは2016年に新規オープンしたブックカフェ『AMIS』(アミスではなくエイミスと読むようです)がその新興部類に入ります。

こちらは横須賀中央駅西口を出て右手の坂を上がり切った更に右手にあるブックショップ+小さなカフェスペース。

 

AMISにはどんな本があるのか?

国内外の古本がメインで洋書の写真集なども独自のセンスで選ばれている。哲学、旅、日記等それぞれジャンルわけされた棚が4坪位だろうか、決して広くはない店内を幾つかに仕切っている。

 

神保町であればそれほど目立ったラインナップとはならないかもしれないが、ここ横須賀や三浦半島では随一の厳選をみせている。

一例をあげるならば、アルチュール・ランボーのフランス語版がさらりと置かれていたり、リチャード・ブローティガンも並んでいる。音楽コーナーにはジョン・ケージがあり、フランス文学系ではアンドレ・ブルトン、ジョルジュ・バタイユ、ガートルード・スタイン、ビクトル・ユーゴ等が常時棚を占めている。そうそうたる名前が連なる哲学の棚に宮沢章夫の作品が並ぶのも洒落が効いていて好感がもてる。武田百合子の富士日記も見かけた。

 

カフェスペースに関しては二組程度しか座れない作りなのであまり長居するような期待はしないほうが良いかもしれない。

単行本よりも文庫が充実していて値段も安価。ヴィジュアル本や料理関係、絵本もあるので誰でも楽しめ、それでいてキュッと厳選したラインナップはリピート必至。

 

横須賀には珍しいセンスのブックショップといえるでしょう。

 

このような個性ある書店が増えることを願い、平坂書房の寂しいニュースの締めくくりとしたい。

 

 

 

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