馬喰町に学ぶ、街を賑やかにするオシャレなホステル三件【東京リサーチ】
旅行者の増えている日本橋・馬喰町で「東京Reサーチ」新興ホステル三件を見学してきました。
人口流出の止まらない横須賀と高齢化等で人口の著しく減る三浦半島。
半島内で居住者が増えないなら、外から来てもらうしかない。そんなときに参考になりそうな、今の東京を賑やかにしている安宿をリサーチして来ました。
東京はオリンピックも控えていて訪日旅行者を見込んだ手軽な安宿が増えています。
上野や浅草といった外国からのお客さんが多い地域は尚更です。そんな中でも今回は旅行者やクリエーターに人気沸騰中の街、馬喰町地域にある三つのホステルを取り上げてみました。
東京から学ぶことで三浦半島に足りないもの、逆に三浦や横須賀にしかない魅力を発見するヒントを探したいと思います。
見学しに行った3つのホステルはこちら。
1:CITAN
・朝から夜まで街の楽しみを全部詰め込んだオシャレなホステル
2 :Obi
・朝食ビュッフェやパーティーも開催する現代ホステル
3 : Train Hostel Hokutosei
・夜行電車が宿に変身?泊れる電車リノベーションホステル
CITAN の特徴
https://backpackersjapan.co.jp/citan/
お店のカードにも記載されているとおり、Hostel,Cafe,Bar,Dining その全てを詰め込んだオシャレなホステルがCITANです。
まず外観が昔ながらの安宿やホステルとは違います。知らずに訪れたら宿があるとは想像させないようなデザイン力の高い門構え。
一階部分が受付とカフェスペースになっています。
カフェは取って付けたような間に合わせのコーヒースペースではなく、しっかりとしたエスプレッソマシーンを用意し朝の8時からカプチーノを頂くことができます。曲面に沿ってつくられたスペースも素敵で外から見られる雰囲気を考慮した設計です。店内だけでなく建物の廻りにイスやデッキ、テーブルが配置されているので、宿泊客や、カフェ利用のお客さん同士が気持よく過ごせる環境も整っています。
ビルの多い中で、各国のお客さんたちが楽しそうにおしゃべりしつつコーヒータイムを過ごしているのは、通りすがりで見ている方も明るくなるような雰囲気。
そして、地下にはクラフトビールまで味わえる本格的なバーとダイニングスペースがあります。深夜12時過ぎまで営業しているので、宿泊客ではなくても仕事帰りの近所の方が一杯飲みに寄ることもできます。
実際に頂いたベルギーのクラフトビールが美味しかったです。
二階より上は宿泊施設となっています。ドミトリー(相部屋)で三千円〜、プラベートルーム(個室)利用で八千円からという値段設定。
外観も内装もオシャレで今な雰囲気を楽しめるので、投宿客でなくても一杯のコーヒーやビールに旅行者気分を味わうことができるナイスなホステルです。
路面店としてこれだけスタイルのあるコーナーは街のランドマークとしても魅力的です。
② Hostel & Café Bar Obi
前出のCHITANよりは小さめですが、同じく一階がカフェやバーとして一般客も利用できる共有スペースとした設計。
たっぷりとしたソファーには旅の疲れを癒し中の旅行者や情報交換する宿泊者の姿が見られます。
店内では朝食時にはビュッフェがあり、旅行者にはありがたい五百円でフルーツからパン、ヨーグルトなどのメニューをたっぷりと食べることができます。夜はバーとして営業しているので、置かれたギターを手に楽しい夜が発信されています。
又、宿独自で手巻き寿司パーティーを企画するなど趣向のある取り組みも◎
二階より上は宿泊設備となっています。チョット狭小ですが、宿泊者用のキッチンもあり、簡単な自炊も可能。若者の節約旅には助かりますね。程よくフレンドリーなスタッフも良いです。
ドミトリー:3000円程度
③ TRAIN HOSTEL HOKUTOSEI
http://trainhostelhokutosei.com/
名前のとおり、JRが運行していた寝台特急の「北斗星」を再現した宿です。
列車を模した内装でホステルを作りました。昔ながらの寝台車をそのまま宿にした雰囲気なので、二段ベットも普通の宿とは趣が異なり独特です。まるで電車にのっているような雰囲気を味わうことが可能です。
JRが運営しているので調度品なども本物。列車ファンにはたまらない設計です。
立地はJR総武線の馬喰町出口に直結しており、これもまた独特。
価格帯はドミトリーが2500円からとなっています。
また、空き室のある場合は仮眠施設としての利用もスタート。
8時から15時の利用が可能で1500円。北斗星で昼寝が可能です。
話題性もありますし、コアなファンを獲得することも可能なホステルの新しスタイルですね。
『宿+αの楽しみ』
それぞれの得意な部分を全面に打ち出した馬喰町のスタイルのある「宿+α」
街を楽しく賑やかにするために、個性的な一石を投じていることは間違いありません。
単に寝る場所というだけでなく、宿がそれ自体で既に楽しい場所であると、人の往来が楽しめ街の一角がより明るく楽しい雰囲気になっていく。そんな空気感を作ることに成功している三件でした。
さて、三浦半島ですが。
B&B (三崎港にあるichi http://miurabase.com/ichi/#)やAIRbnbによる宿泊所はありますが、全般的に安価な宿は少なく、ドミトリースタイルのあるホステル、ゲストハウスの登場が待たれます。やはり世界からの来訪に対応するには若人にも優しい価格2500円程度で素泊まりできる施設が是非とも欲しいですね。
世界的に見ても、そういったドミトリーやホステルスタイルの旅行者は情報交換も盛んですし、気に入れば地域の宣伝塔として自然や文化を他所で話してくれます。
三崎ではゲストハウス開設にむけて動かれている若い方もいらっしゃいますので、今後のオープンに期待したいところです。
横須賀はどうでしょうか、カフェや音楽は沢山ある土地柄なので、上階を安宿にした雰囲気の良いホステルの出現が待望されます。
ミシュラン自然ガイドにも掲載された三浦半島ですから、自然と街の特徴を活かし、日帰りだけでなく東京からの宿泊旅行者も取り込んで行きたいところです。
お隣の鎌倉にはゲストハウスが幾つかあり、海外からの来客も多いです。
しかし、実は三浦半島には鎌倉より古い神社仏閣があり、美しい海岸も多いです。旅行者にはまだまだ隠されている三浦・横須賀の魅力がいくつもあります。これらの宝を上手に活かした動きがさらに生まれると良いですね。
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